人 — PEOPLE

ひと

将軍から棒手振りまで、江戸時代を生きた人々の職業と人生。『熈代勝覧』には日本橋の大通りだけで1,671人が描かれている。ひとりひとりの暮らしから時代を見る。

北斎漫画より、荷を担ぐ者、馬を引く者、番傘をさして歩く人々
葛飾北斎『北斎漫画』初編(文化11年〈1814〉)より。天秤棒で荷を担ぐ者、馬を引く者、番傘をさして歩く一群。北斎が写したのは名のある人物ではなく、働いている人の体つきと所作である。この時代に生きた人を知るうえで、これに勝る資料は多くない。画像: Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

この間口の項目

隠居いんきょしてからの暮らし→

老いと隠居・第二回 隠居料、第二の仕事、そして働けなくなったとき

女の稼ぎかせぎと学び→

女の一生・第二回 名の付いた仕事と、読み書きがどこまで届いたか

まじないと信心しんじん→

寺の檀家であり神社の氏子であり、同時に護符を貼る。矛盾ではなく併用だった。

百姓ひゃくしょうたちの江戸時代→

人口の8割はどう生きたか。最新研究の農民像。

職業図鑑→

棒手振りから髪結いまで、江戸の仕事カタログ。

江戸人物列伝→

家康から弥次さん喜多さんまで。現代への繋がりつき。

長屋ながやの一日→

明六つから夜四つまで。不定時法で暮らす庶民の24時間。

女の一生→

制度上の地位と、実際に果たしていた役割は別の話である。

老いと隠居いんきょ→

隠居は引退ではなく、家督を渡して別の役目に移ること。

隣の間口にもまたがる項目

主の間口は別だが、この面からも読める記事。一つの営みは、たいてい二つの間口に足をかけている。

商家の奉公ほうこう人 — 丁稚から暖簾のれん分けまでの長い選抜→

主は「商 — あきない」 二十年かけて上り、店を持てたのは一握り

医者という職業→

主は「住 — くらし」 免許がなく、腕を測る手立てもなかった

疫病えきびょうと、病がもたらす貧困→

主は「住 — くらし」 疱瘡と麻疹、まじない、そして病が家計を壊すこと

化粧と身なり→

主は「住 — くらし」 白・赤・黒の、三色しかなかった

生まれ、育つ→

主は「住 — くらし」 産婆、宮参り、七五三——節目ごとに無事を確かめた理由

間引きまびきと、子ども時代の終わり→

主は「住 — くらし」 避けて通れない話と、働き始める齢

洗濯と洗い張りあらいはり→

主は「住 — くらし」 洗うために、着物をいったん解いた

葬式と墓 — 寺請制度てらうけせいどと葬いとむらいの段取り→

主は「住 — くらし」 どの寺の檀家かが、身分証明でもあった

葬式と墓 — 墓と、その後も続く支払い→

主は「住 — くらし」 石の墓を持てた層と、持てなかった層

人身売買じんしんばいばいと奉公ほうこう→

主は「制 — しくみ」 建前としては禁じられ、年季奉公という形で行われた

身分と社会→

主は「制 — しくみ」 「士農工商」ではなかった

農業の実際→

主は「制 — しくみ」 年貢は米で納めた。だが、稼ぎは米だけではなかった

全項目が五つの窓(しくみ/江戸と今/同じころ世界では/アジアのいま/広告と評判)と出典・確度欄を備える。

版 20261023 0727